自社は無事なのに、なぜ営業できない?
- あいおい法務行政書士事務所
- 4 日前
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第2回:ニュースから学ぶ経営の備え
~サイバー攻撃は"取引先"からやって来る~
自社に被害がなくても、事業は止まる時代
先日(少し前になりますが)、食品メーカー「ニチレイ」がサイバー攻撃を受け、物流や出荷業務に影響が生じました。その影響は取引先にも及び、ケンタッキーフライドチキンでは一部商品の販売を休止するなど、営業活動への支障が発生しました。
このニュースを見て、「大企業の話だから関係ない」と感じた方もいるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか。
今回の出来事が教えてくれたのは、「自社が被害を受けなくても、取引先が止まれば自社も止まることがある」という現実です。
問題はサイバー攻撃ではなく、「止まったとき」の備え
サイバー攻撃そのものを完全に防ぐことは難しい時代です。
だからこそ経営者が考えるべきなのは、「もし取引先が止まったら、自社はどう動くか」という視点ではないでしょうか。
例えば、主要な仕入先が1週間出荷できなくなったらどうでしょう。
貴社には、代わりに調達できる仕入先がありますか?
物流会社のシステム障害で配送が止まったらどうでしょう。
納期変更を取引先へすぐに連絡できる体制になっていますか?
原材料や部品が届かなくなったとき、
「この会社しかない」という状態になっていませんか?
「大丈夫」は一番危ない思い込みかもしれません
普段は順調に動いている仕組みほど、「止まるはずがない」と思い込みがちです。
しかし、自然災害、疫病蔓延、システム障害、サイバー攻撃など、自社ではコントロールできない出来事は年々増えています。
問題は、それらを防ぐことではありません。
起きたときに、会社を止めない準備ができているかどうかです。
例えば、
・代替となる仕入先を把握しておく
・重要な取引先との緊急連絡先を確認しておく
・必要最低限の在庫水準を見直す
・重要な業務が止まった場合の対応手順を決めておく
どれも特別な投資が必要なものではありません。
平時だからこそ取り組める「備え」です。
事業継続は、特別な会社だけのものではない
「BCP(事業継続計画)」という言葉を聞くと、大企業の話だと思われることがあります。
でも、本質はもっとシンプルです。
「会社を止めないために、あらかじめ考えておくこと。」
それだけです。
立派な計画書がなくても構いません。
大切なのは、自社にとって「止まると困るもの」は何かを知り、一つずつ備えを進めることです。
・もし主要な取引先が明日止まったら、貴社は営業を続けられるでしょうか。
・重要な情報は、社内だけでなく取引先とも共有できていますか。
・「うちは大丈夫」という根拠を、言葉で説明できますか。
今回のニュースは、サイバー攻撃の話ではありません。
「経営は、自社だけを見ていても守れない」ということを教えてくれた出来事だったのではないでしょうか。
今日からできることは、大きな投資ではありません。
まずは、自社の取引先や仕入先、物流の流れを見直してみること。
その小さな確認の1つ1つが、将来の大きなリスクを減らす第一歩になるはずです。
最後に「5つのセルフチェック」ボックスを載せます。貴社で確認してみてください。
□ 主要な仕入先が1週間止まっても営業できますか?
□ 代替の仕入先を3社以上把握していますか?
□ 重要取引先との緊急連絡体制は整っていますか?
□ 「この会社しかない」という依存先はありませんか?
□ 会社が止まったときの最初の一手を、経営陣で共有していますか?
【編集長レディからひとこと】
経営って不思議なものよね。
会社を止める原因は、社内よりも「会社の外」にあることが少なくないの。
だからニュースを見るときは、「どこが被害を受けたか」より、「もしこれが自社の取引先だったら?」と考えてみてほしいのよ。
案外、その問いの中に次の経営課題が隠れているものだから。
さて、今日確認するなら何から始める?
少しだけ立ち止まって、自社の"つながり"を見直してみない?
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