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自社は無事なのに、なぜ営業できない?

執筆者の写真: あいおい法務行政書士事務所
あいおい法務行政書士事務所
8月5日
読了時間: 4分

第2回:ニュースから学ぶ経営の備え

~サイバー攻撃は"取引先"からやって来る~


自社に被害がなくても、事業は止まる時代

先日(少し前になりますが)、食品メーカー「ニチレイ」がサイバー攻撃を受け、物流や出荷業務に影響が生じました。その影響は取引先にも及び、ケンタッキーフライドチキンでは一部商品の販売を休止するなど、営業活動への支障が発生しました。


このニュースを見て、「大企業の話だから関係ない」と感じた方もいるかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか。


今回の出来事が教えてくれたのは、「自社が被害を受けなくても、取引先が止まれば自社も止まることがある」という現実です。


問題はサイバー攻撃ではなく、「止まったとき」の備え

サイバー攻撃そのものを完全に防ぐことは難しい時代です。

だからこそ経営者が考えるべきなのは、「もし取引先が止まったら、自社はどう動くか」という視点ではないでしょうか。


例えば、主要な仕入先が1週間出荷できなくなったらどうでしょう。

貴社には、代わりに調達できる仕入先がありますか?


物流会社のシステム障害で配送が止まったらどうでしょう。

納期変更を取引先へすぐに連絡できる体制になっていますか?


原材料や部品が届かなくなったとき、

「この会社しかない」という状態になっていませんか?


「大丈夫」は一番危ない思い込みかもしれません

普段は順調に動いている仕組みほど、「止まるはずがない」と思い込みがちです。

しかし、自然災害、疫病蔓延、システム障害、サイバー攻撃など、自社ではコントロールできない出来事は年々増えています。


問題は、それらを防ぐことではありません。

起きたときに、会社を止めない準備ができているかどうかです。


例えば、

・代替となる仕入先を把握しておく

・重要な取引先との緊急連絡先を確認しておく

・必要最低限の在庫水準を見直す

・重要な業務が止まった場合の対応手順を決めておく

どれも特別な投資が必要なものではありません。

平時だからこそ取り組める「備え」です。


事業継続は、特別な会社だけのものではない

「BCP(事業継続計画)」という言葉を聞くと、大企業の話だと思われることがあります。

でも、本質はもっとシンプルです。


「会社を止めないために、あらかじめ考えておくこと。」

それだけです。

立派な計画書がなくても構いません。

大切なのは、自社にとって「止まると困るもの」は何かを知り、一つずつ備えを進めることです。


・もし主要な取引先が明日止まったら、貴社は営業を続けられるでしょうか。

・重要な情報は、社内だけでなく取引先とも共有できていますか。

・「うちは大丈夫」という根拠を、言葉で説明できますか。


今回のニュースは、サイバー攻撃の話ではありません。

「経営は、自社だけを見ていても守れない」ということを教えてくれた出来事だったのではないでしょうか。


今日からできることは、大きな投資ではありません。

まずは、自社の取引先や仕入先、物流の流れを見直してみること。

その小さな確認の1つ1つが、将来の大きなリスクを減らす第一歩になるはずです。


最後に「5つのセルフチェック」ボックスを載せます。貴社で確認してみてください。

□ 主要な仕入先が1週間止まっても営業できますか?

□ 代替の仕入先を3社以上把握していますか?

□ 重要取引先との緊急連絡体制は整っていますか?

□ 「この会社しかない」という依存先はありませんか?

□ 会社が止まったときの最初の一手を、経営陣で共有していますか?


【編集長レディからひとこと】

経営って不思議なものよね。

会社を止める原因は、社内よりも「会社の外」にあることが少なくないの。

だからニュースを見るときは、「どこが被害を受けたか」より、「もしこれが自社の取引先だったら?」と考えてみてほしいのよ。

案外、その問いの中に次の経営課題が隠れているものだから。

さて、今日確認するなら何から始める?

少しだけ立ち止まって、自社の"つながり"を見直してみない?


 
 
 

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 富山県行政書士会所属 

 登録番号 第06242074号

 あいおい法務行政書士事務所  

    特定行政書士 申請取次行政書士

    CCUS登録行政書士

    財務コンサルタント

  ※ASJ認定財務コンサルタント

  銀行融資診断士

         代表 茶谷 昌宏 



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