取引先が突然いなくなる日~もし、あの会社がなくなったら?
- あいおい法務行政書士事務所
- 3 日前
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~~~取引先の倒産を“自社の問題”として考える~~~
最近、企業倒産のニュースを目にする機会が増えています。
東京商工リサーチによると、2026年7月の全国企業倒産は1,028件。前年同月より6.9%増え、2か月連続で1,000件を超えました。
もちろん、倒産件数だけを見て「景気が悪い」と考えることが今回のテーマではありません。
経営者として、一度考えてみてほしいことがあります。
もし、皆さんの会社で「売上の大きな部分を占めている取引先」が、明日突然なくなったらどうでしょう。
売掛金はどうなるのか。
毎月の売上はいくら減るのか。
社員の給与や家賃など、変わらず出ていくお金はどうするのか。
そして、手元資金はどこまで持つのか。
こう考えてみると、取引先の倒産は「売掛金が回収できなくなる」という一つの問題だけではありません。
実は、自社の経営そのものを見直すきっかけになる話なのです。
もちろん、倒産件数だけを見て「これから大変だ」と考える必要はありません。
むしろ経営者として考えておきたいのは、
「もし、取引先の1社が突然なくなったら、自社はどうなるか?」
ということではないでしょうか。
まず、こんな質問から考えてみてください。
「売上の何%を、上位5社が占めていますか?」
すぐ答えられますか。
まずは直近1年間の売上を取引先ごとに並べてみる。それだけでも、自社がどの会社にどれくらい依存しているのかが見えてきます。
次に、
「そのうち1社が突然なくなったら、毎月いくら売上が減りますか?」
ここでは売上だけでなく、その取引先から得ている利益や、売上がなくなっても残る人件費や家賃なども考えてみたいところです。
そして、
「売掛金が回収できなくなった場合、手元資金は何か月持ちますか?」
まずは現金預金額と、毎月必ず出ていく人件費・家賃等(固定費)などを書き出してみる。
これだけでも「売掛金が回収できない」という出来事が、資金繰りにどの程度影響するのかを考えるきっかけになります。
もう一つ大切なのが、
「取引先の業績悪化を、どんな情報から把握していますか?」
という問いです。
入金(回収)が遅れた。支払条件の変更を求められた。注文量が急に変わった。
こうした変化だけで倒産を判断することはできません。
ただ、「いつもと違う」に気付いたとき、少し確認してみる。この習慣は持っておきたいものです。
そして最後に、
「長年の付き合いだから大丈夫、という判断になっていませんか?」
長い付き合いは大切です。
だからこそ、年に一度くらいは売上依存度、売掛金残高、入金状況などを確認してみる。
では、何から始めればいいでしょう。
難しく考える必要はありません。
まずは主要取引先を5社だけ書き出してみる。
その5社が売上の何%を占めているのかを確認する。
そして、一番大きな取引先からの入金が1か月止まったらどうなるかを考えてみる。
それだけでも、自社の「見えていなかったリスク」が一つ見えてくるかもしれません。
取引先の倒産を予測することが目的ではありません。
大切なのは、「大切な取引先だからこそ、その1社に何かあったとき、自社がどこまで耐えられるのか」を知っておくこと。
さて、貴社ではどうでしょうか。
編集長レディからひとこと
倒産する会社を見抜いてください、なんて言わないわ。そんな簡単な話じゃないもの。
でも、「もし、この会社からの入金が止まったら?」と計算することはできるはず。
ちょっと嫌な計算かもしれないけれど、経営にはこういう「もしも」の確認も大切よ。
まずは取引先を5社だけ書き出してみない?
さて、貴社なら、今日どこから確認する?
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