保険に入っているから大丈夫?
~~~ 経営者が見落としやすい「補償のすき間」~~~
「うちも保険には入っているから、大丈夫ですよ」
そんな言葉を聞くことがあります。
もちろん、損害保険は会社を守るための大切な備えの一つです。
でも、少しだけ立ち止まって考えてみませんか。
「保険に入っている」ことと、「会社の損失をカバーできる」ことは、本当に同じでしょうか。
第4弾では、会社の建物が無事でも、道路や物流、電力、通信などが止まれば営業できなくなる、という話をしました。
では、そのとき会社に残る損失をどうするのか。
今回は、5つの問いから考えてみましょう。
1.「自社にとって、一番痛い損失は何ですか?」
火災、自然災害、設備事故、賠償責任など、会社によって「起きたら困ること」は違います。
まずは保険を見る前に、自社にとって大きな損失になりそうなものを3つ書き出してみましょう。
2.「その損失、本当に保険で出ますか?」
「保険に入っている」と「その損失が補償される」は別の話です。
補償対象や免責、支払条件などを、今の契約内容で確認してみましょう。
分からなければ、保険会社や代理店に聞いてみましょう。
まずは保険証券を一枚、開いてみませんか。
3.「その保険金額、今の会社に合っていますか?」
保険に入ったのは、何年も前かもしれません。
その間に、設備も在庫も事業規模も変わっているはずです。
「昔入ったまま」になっていないか、今の会社の実態と契約内容を一度照らし合わせてみましょう。
4.「営業できなくなっても、支払いは続きませんか?」
ここは第4弾ともつながります。
建物が無事でも、営業できないことはあります。
売上が止まっても、人件費や家賃などの固定費などの支払いは続きます。
「1か月営業できなかったら、いくら必要か」
まず、この数字を出してみましょう。
5.「保険で足りない分、会社は払えますか?」
ここまで考えると、保険だけでは終わらないことに気づきます。
自己負担となる損失や免責、補償対象外の損失、復旧までに必要な資金もあります。
大きな事故が起きたとき、「保険でいくら出るか」だけではなく、「保険金で足りない分を会社はどうするか」まで考えてみましょう。
損害保険は、加入していることがゴールではありません。
何か起きたとき、会社にどんな損失が残るのか。
そして、その損失をどう受け止めるのか。
そこまで考えておくことが、経営者としての備えです。
「うちは保険に入っているから大丈夫」
そう思ったときこそ、一度だけ確認してみませんか。
まずは保険証券を一枚開いて、今の会社の実態と補償内容が合っているか。
そこから始めてみましょう。
編集長レディからひとこと
保険に入っているから大丈夫、って思いたくなるわよね。
でも、いざというときに「これは保険で出る?」「出ない分はどうする?」と慌てるのも困るもの。
ちょっと嫌な確認だけど、経営にはこういう「もしも」の確認も必要よ。
まずは一枚、保険証券を開いてみない?
さて、貴社なら、今日どこから確認する?
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