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事業再生×成長戦略の新潮流

  • 執筆者の写真: あいおい法務行政書士事務所
    あいおい法務行政書士事務所
  • 8月16日
  • 読了時間: 2分

 中小企業庁は、単独での再生が難しい企業同士をつなぎ、地域の産業と雇用を守る「ロールアップ(集約化・統合)型再生」を後押ししています。


 経営力のある企業Aが、高い技術や資産を持つ反面、財務面に課題のある企業Bを、連続的にM&Aし「経営基盤を強化する仕組み」です。


 例えば、製菓材料メーカーと飲料製造業者の統合事例。(以下)


 製菓材料メーカーBは原材料高騰で赤字続きであり、飲料製造業者Aは外注化を止め自社製造化を目指していました。


 そこで地元金融機関の仲介でM&Aが成立し、製菓材料メーカーBは利益体質へ転換し、飲料製造業者Aは製造内製化を実現しました。


 双方が成長の足掛かりを得た好事例の1つです。


 ロールアップ(複数企業の集約化・統合)は再生だけでなく、新市場開拓や業務効率化にも直結し、単なる「延命」ではなく成長戦略としての魅力がいくつもあります。


以下、ロールアップの主なメリットを挙げてみます。


主なメリット

  • 経営基盤の強化  

    複数社の経営資源(技術・人材・顧客基盤)を統合し、規模の経済や交渉力を高められる。


  • 収益構造の改善  

    赤字事業の効率化や不採算部門の統合により、利益体質への転換が可能です。


  • 新市場・新製品開発の加速  

    製品ラインや販売チャネルが広がり、クロスセルや新規顧客獲得の機会が増える。


  • 資金調達力の向上  

    規模拡大により金融機関や投資家からの信用が高まり、条件の良い資金調達がしやすくなる。


  • 後継者問題の解決  

    経営者高齢化や後継者不在の企業をグループ内で吸収し、事業承継をスムーズに実現する。


 今後はロールアップ専用ファンドの設立や金融機関との情報連携が進む見込みです。


 これから、自社の成長戦略に組み込むことを検討する絶好の好機が訪れるでしょう。


                ※参照~ニッキンONLINE行政・政策のニュース一覧

 



 
 
 

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