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コロナ融資返済が本格化

  • 執筆者の写真: あいおい法務行政書士事務所
    あいおい法務行政書士事務所
  • 2025年11月7日
  • 読了時間: 3分

~~ 今こそ、経営を見直すタイミング ~~


 コロナ禍で多くの中小企業が活用した「ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)」から5年。

 東京商工リサーチの調べでは、2025年9月のゼロゼロ融資関連倒産が44件と前年を上回り、16か月ぶりに増加へ転じました。

 返済が本格化する中、資金繰りに苦しむ企業が再び増えつつあります。


 一方、帝国データバンクの調査では、2025年1~8月の休廃業・解散件数が47,000件を超え、前年より9%以上増。3年連続の増加で、このままでは年間7万件を突破しそうな勢いです。

 特筆すべきは、その6割以上が「資産超過」──つまり、まだ体力が残っているうちに“撤退”を選んでいるということ。

 「これ以上は持たない」と判断した経営者が、自ら幕を下ろすケースが増えています。


■延命から、再設計の段階へ

 ゼロゼロ融資を受けた企業の中には、借換えやリスケ(返済猶予)で資金繰りを続けてきたところも多いでしょう。

 しかし今、物価や人件費の上昇、後継者問題、金融支援の限界が重なり、限界を迎える企業が出始めています。

 数字上は黒字でも、キャッシュが回らない──そんな声をよく耳にします。


 最近では「余力のあるうちに事業を畳む」動きも増えています。

 帝国データバンクの統計によると、廃業を決める経営者の平均年齢は71.6歳。

 ただし、50代・60代の現役世代でも「この先を考えると厳しい」と判断して早めに引くケースが目立ちます。

 後継者が見つからない、業界の将来性が見えない、そんな現実的な理由からです。


■迷ったときに考えたい3つの視点

  1. 早めの相談をためらわない

    返済や資金繰りに不安を感じたら、専門家や金融機関に早めに相談すること。

    「もう少し頑張れる」と思って動き出しが遅れると、再建の選択肢が限られてしまいます。手遅れになる前に“数字と現実”を一緒に見つめる勇気が大切です。


  2. 経営改善計画の見直し

    リスケ(返済猶予)だけでは根本解決にはなりません。

    利益の出し方、コスト構造、取引先との関係、販路の広げ方――「本業」を見直すことでしか、長く持つ体質は作れません。

    抜本的で実現可能な計画を立てて、銀行とも共有していくことが再建の鍵です。


  3. 出口戦略も選択肢の一つ

    いよいよ事業の継続が難しい場合、「やめる」ではなく「託す」という道もあります。

    ・M&A(売却):第三者にバトンを渡し、従業員や技術を守る

    ・M&A(グループ入り):他社の傘下で事業を続ける

    ・円満廃業:経営者自身の再スタートを見据えた前向きな整理


 最近では、若い経営者がプレッシャーや将来不安から、規模の大きな会社の傘下に入り「子会社の社長」として事業を続けるケースもあります。

  どんな形を選ぶにしても、“誰に託すか”を見極めることが一番大切です。


■「今、動く」ことが最大のリスク回避

 コロナ禍を乗り切った企業ほど、「もう少し頑張れる」と思って踏みとどまりがちです。

 けれど、厳しい現実を正面から見つめる勇気こそ、経営者にしかできない仕事です。


 黒字でも資金繰り・キャッシュが回らない。

 資産(ヒト、モノ、カネ、情報)があっても後継者がいない。

 貴社は、今どの位置にあるでしょうか。


 いま動けば、選べる道はまだまだあります。

 経営改善、資金繰り支援、M&A、事業承継――どの方向にも道筋は必ずあります。

 

 弊所は、その判断と実行を共に支援しています。

 「まだ大丈夫」と思えるうちに、ぜひ一度、足元を見直してみませんか。

 それが、次の一手を生むきっかけになるはずです。

 
 
 

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