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設備投資は、購入(融資)とリースでどちらが有利?

  • 執筆者の写真: あいおい法務行政書士事務所
    あいおい法務行政書士事務所
  • 12 分前
  • 読了時間: 2分

 設備投資で「購入(融資)」にするか「リース」にするかは、単なる資金手段の選択にとどまらず、会社の資金繰り・税務・将来の柔軟性に直結します。


 最大の違いは所有権の有無です。

 「購入(融資)」では会社が所有者となり減価償却で税効果を得られますし、自由に改造や再利用ができますが、初期負担が大きく手元資金を圧迫し、資金繰りが窮屈になる可能性もあります。

 また金融機関の融資枠を使うため、他の資金需要への余地が狭まる点も見逃せません。


 対して「リース」は初期費用を抑えられますし、一定のリース料なので資金計画も立てやすく、資金繰りにも余裕が生まれます。また、金融機関の融資枠も温存可能です。

 保守付きのリース契約なら、故障対応の負担も軽くなります。

 ただし総支払額は割高になりがちで、中途解約が困難、契約終了時に返却義務があることが多い点はリスクといえます。


 結論としては「どちらが有利か」は会社の状況次第です。


 判断のポイントは、

(1)手元資金と資金繰りの余裕の有無

(2)今後の設備利用期間とカスタマイズの必要性

(3)融資枠の残余と他の投資計画との兼合い

(4)税務上のメリットと総支払コストの比較

――この4点を定量的に比較することです。


 貴社は“設備を所有して長期活用する価値”をどれだけ見込んでいますか?

 それとも“キャッシュの柔軟性”を優先すべきでしょうか?

 今一度、「数字と使い道」を総合的に判断し最適解を導き出してみてください。


 

 
 
 

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 富山県行政書士会所属 

 登録番号 第06242074号

 あいおい法務行政書士事務所  

    特定行政書士 申請取次行政書士

    CCUS登録行政書士

    財務コンサルタント

  ※ASJ認定財務コンサルタント

  銀行融資診断士

         代表 茶谷 昌宏 



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